ジャンル別、おすすめクリーンディーゼル車の魅力と特徴

おすすめのクリーンディーゼル車としては、国内初の小型車搭載となったデミオや、いち早くクリーンディーゼルに参入した日産のエクストレイルやベンツのEクラスを紹介しています。
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最新クリーンディーゼル特集

ディーゼル車の常識を覆したデミオXD

クリーンディーゼルならデミオ

現在、スカイアクティブエンジンの導入でクリーンディーゼルの業界を牽引している国内メーカーはマツダです。
世界一の低圧縮比となる14対1を実現。これまでのディーゼル車の常識を覆した驚異的な数値となります。

ディーゼル車の圧縮比が下がるメリットは燃料を綺麗に燃焼する事が可能となり、ディーゼル車最大のネックの排ガス問題を大幅に改善して、燃焼効率も高くなる事で、燃費も良くなります。
そしてディーゼル車の特徴でもあった、高圧縮比にも耐えられる大型のエンジンを小型化する事が可能となり、国内メーカーでは初のコンパクトカーにディーゼルエンジンを搭載したモデルとなりました。

マツダのスカイアクティブ

アクセラのヒットから欧米で高い人気を誇るマツダ車は仕様も欧州車を意識した内容でシャープで安定性の高い走りが魅力。
ガソリンエンジンモデルより約30万円高いディーゼルエンジンのXDはアクアやフィットHVなどのハイブリッド車と比較されがちではありますが、VWのポロと比較しても充分にスペックや走りでヒケを取らず、むしろ割安感が高い車となっています。

現時点では国産車のディーゼルで最もおすすめできるのがデミオXDだと断言できます。
この他、アクセラやアテンザ・CXー5などのSKYACTIVーDを搭載したモデルの車もおすすめできます。

クリーンディーゼルのパイオニア日産エクストレイル20GT

クリーンディーゼルのパイオニア_エクストレイル

世界に比べて日本で乗用車のディーゼルが普及しない一番の要因は厳しい排ガス規制があるからです。
そんな中2008年9月に初めてポスト新長期規制に適合したのが日産エクストレイルです。

1600気圧という超高圧力で燃料を微粒化する事で、ディーゼル車のネックだった燃焼ムラを克服。
NOx対策で抜群の威力を発揮する触媒や燃焼室内に高速の渦を作り出して空気と燃料を効率よく混合することで燃焼を促し、PM(粒子状物質)の発生を抑えるダブルスワールポートなど様々な先進技術が織り込まれています。

■新車もお買い得に

発売当初はMTモデルで約300万円。AT車で308円という車両価格設定だったエクストレイルのディーゼルモデルも2013年のフルモデルチェンジで20GTSが登場。AT車で車両価格260万円とお求めやすくなりました。
ディーゼル車はランニングコストが安くても価格が高いというネックを、いち早くクリーンディーゼル車を市場に投入したノウハウや日産のコスト削減力で見事に克服できたと言えます。
パワーもあって、燃費も良いクリーンディーゼルのSUVをこの値段で買えるのは大きな魅力で他社の2歩や3歩もこの分野においては上を行っていると言えます。

■MT車の中古が安い

MTモデルのエクストレイル

クリーンディーゼル車の注目は年々高まり、マツダ車のディーゼルなどは発売間もない事もあり中古車市場では高値で流通しています。
エクストレイルも途中から追加されたATモデルは割高感もある中古車相場となっていますが、6MTモデルは値落ちが目立っています。
タマ数自体は非常に少ないですが100万円台でも程度の良い中古車が流通している事もあり、AT車との中古車相場は30万円~50万円ほどの開きもあります。

ディーゼルターボでパワーがある車。街乗りなら、発進時から時速60kmくらいまでは3速固定でも充分に走れてしまう車でMT車の抵抗のない人であれば狙い目となっています。

逆に新車購入する人は燃費や新車価格が安いからといって安易にMT車を選んでしまうと、スポーツカーなどと違いAT車が主流のSUVでは値落ちリスクが高まる事も頭に入れて検討すると良いでしょう。

環境性能にこだわりを見せるベンツEクラス

Eクラスのクリーンディーゼルモデル

日本では乗用車のディーゼルエンジンモデルは、排ガス規制で車検を取れなくなったディーゼル車が相次いだ事もあり、しばらくは国産・輸入車を問わず発売が無い時期が続きました。
そんな中2006年に3LのV型6気筒ディーゼルターボのE320 CDI でそれまで敬遠されていた日本市場にディーゼル車を再投入して注目を集めました。

ベンツの場合は、ガソリン車はプレミアム燃料(ハイオク仕様)となっている事もあり、従来のモデルと比べると燃料代は半分ほどになり、当時国内で注目モデルとなっていたクラウンハイブリッドと比較して、峠道や高速道路などでは圧倒的なパフォーマンスの違いが出るデータも打ち出され高級セダンファンには衝撃を与えた1台となりました。

ただし、従来のディーゼルエンジンよりも環境性能が良くなったとはいえ、2009年から国内で施行される事が決まっていたポスト新長期規制に適合しておらず当時は暫定的な発売となりました。
2008年モデルでは改良を加えられ、準拠し発売を継続はできましたが、かつてはディーゼル車が車検を通せなくなるという事例の印象が強い日本人には印象が悪く、期待されていたほどのヒットとはなりませんでした。

■世界一綺麗なディーゼル車として打ち出されたブルーテックブランド

ベンツのブルーテック

2010年に発売されたE350のブルーテックアバンギャルドでは、尿素SCRシステムというNOxの排出量を大幅に抑えられる仕組みを併用したディーゼルエンジン搭載車が登場して、輸入AT車初のクリーンディーゼルエコカー100%免税車となりました。
現在ベンツはこの尿素SCRシステム搭載のディーゼル車をブルーテックブランドとして、エンブレムも付けるなどして差別化・クリーンディーゼルの普及に勤めています。

ポスト新長期規制に適合するだけではなく、今後導入予定となっている厳格な排出ガス規制にも適合しているとの事で、排ガス規制の事を気にすることなく長く安心して乗り続けられるディーゼル車となっています。

現在ではEクラスのセダン・ワゴンの他にMクラスでも採用されて国内販売されています。